【看護師の勉強方法】忙しくてもスキマ時間で続けるコツ

「勉強しなきゃとは思うけど、時間がない」看護師として働いていると、そう感じることはありませんか。

仕事に加えて、子育てや家事もこなしていると、まとまった勉強時間を確保するのは簡単ではありません。

ただ、勉強時間は「確保する」ものと考えると、ハードルが上がってしまいます。
大切なのは、忙しい毎日の中で「勉強できる時間を見つける」という視点です。

この記事では、子育てをしながら働く看護師の立場から、スキマ時間を使って無理なく勉強を続けるコツを紹介します。
「勉強したいけど時間がない」「続け方が分からない」という方は、ぜひ参考にしてみてください。

この記事を書いた人
  • 看護師歴20年以上
  • 急性期病院での勤務経験あり
  • 現在はデイサービスでパート勤務
  • わんぱく3姉妹の看護師ママ
  • 現場の実経験をもとに発信中

看護師の勉強はジャンルが多い

看護師の勉強と聞くと、看護技術や疾患の知識をイメージする方が多いかもしれません。
ただ、実際に現場で役立つ知識は、それだけではありません。
ここでは、看護師に必要な勉強を4つの視点から紹介します。

看護・医療の知識

疾患や治療法、薬剤、看護技術など、看護の土台となる知識です。
基本的な内容だけでなく、担当する診療科や配属先によって、必要な知識は変わってきます。

医療は日々進歩しており、治療法やガイドラインも更新され続けています。
学生時代や新人の頃に学んだ知識だけでは対応しきれない場面も出てきますし、異動や転職で診療科が変わったときは、それまでの経験だけでは足りないことも多くあります。

基礎知識に加えて、現場ごとに必要な情報を都度アップデートしていく姿勢が求められます。

コミュニケーションスキル

看護師の仕事は、患者さんやご家族、医師、他職種との連携なしには成り立ちません。
状態を正確に伝える力や、相手に合わせて分かりやすく説明する力も、勉強によって磨いていけるスキルです。

ただ、コミュニケーションは、情報を正確に伝えることだけではありません。
不安を抱える患者さんやご家族の話にじっくり耳を傾けたり、言葉にならない気持ちをくみ取ったりすることも、看護には欠かせません。
傾聴や共感の姿勢は、信頼関係を築くうえでも大きな役割を果たします。
伝え方ひとつで、情報共有のスムーズさや、患者さんの安心感が変わることもあります。

リーダーシップやマネジメント

経験を積むと、後輩指導やチームのまとめ役を任される場合が増えてきます。

例えば、プリセプターとして新人を指導する、勤務のシフトやタスクを調整する、管理職としてチームをまとめるなど、状況によって役割はさまざまです。
指導方法や目標の伝え方、メンバーの状況に応じた声かけなど、看護技術とは違う知識やスキルが求められます。

役割が変わるタイミングで初めて意識する方も多いですが、早いうちから少しずつ触れておくと、いざというときに慌てずに対応できます。

キャリアアップ

看護師としての専門性を高めるため、資格取得やスキルアップを目指す方もいるかと思います。

認定看護師などの資格取得、ケアマネジャーのような他分野とのダブルライセンスなど、キャリアアップの形はさまざまです。

身につけた知識や視点は、患者さんへのケアの質を高めることに直結します。
また、得た知識を後輩や周囲のスタッフに共有・指導することで、自分だけでなくチーム全体の看護の質向上にもつながります。


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看護師は勉強時間が取りづらい?

看護師の勉強が幅広いことは分かっていても、実際には「勉強する時間がない」と感じている方も多いのではないでしょうか。

日勤・夜勤を含む交代勤務は生活リズムが一定にならず、まとまった時間を確保しづらいという特徴があります。
さらに子育て中であれば、子どもの体調不良や園・学校の行事など、予定通りにいかないことも重なります。
仕事、家事、育児をこなすだけで1日が終わってしまう、という日も少なくありません。

実際、看護職員を対象にした調査では、休日の過ごし方として「家事」68.8%、「睡眠」59.2%、「育児・子ども関係」33.8%が上位を占めているのが現状です。(出典:日本医労連・全大教・自治労連「2022年 看護職員の労働実態調査 報告集」)休日も、勉強にあてる余裕がある人はそれほど多くない、という実態がうかがえます。

私自身、仕事や子育てをしながら勉強するなら、まとまった時間を確保するより、スキマ時間を使うほうが現実的だと感じています。

スキマ時間を活用しよう

勉強が難しいと感じるのは、まとまった時間が取れないからかもしれません。
ただ、1日の中には、意識してみると意外と使える時間があります。
ここでは、日常の中にある5つのスキマ時間を紹介します。

朝の10分

子どもや家族が起きてくる前の朝時間は、周りが静かで物音も少ないため、集中しやすい時間帯です。参考書を1ページ読む、アプリで問題を1問解くなど、短時間でも取り組める内容から始めると、無理なく習慣にしやすくなります。

通勤時間

電車やバスでの移動時間は、勉強にあてやすいスキマ時間です。
スマホのアプリや電子書籍を使うと取り組みやすくなります。
車通勤の場合は、耳から学べる音声教材が活用できます。

昼休み

休憩時間の5分、10分だけでも勉強時間にあてることができます。
午前中の業務で気になったことは、忘れないうちに昼休みで調べてみましょう。

ただし、昼休みは体や頭を休める時間でもあります。
勉強は短時間の振り返り程度にとどめ、あくまで休息を優先するのがおすすめです。

夜の10分

子どもを寝かしつけたあとや、家事がひと段落したタイミングも、貴重な時間です。
ただし、疲れがたまっている時間帯でもあるので、無理に長時間取り組もうとせず、短時間で区切るのがポイントです。

子どもを待つ時間

習い事の送迎中や、待ち合わせまでの時間は、意外と勉強にあてられる時間です。
「待つだけの時間」を「勉強できる時間」に変えることで、1日の中で使える時間が少しずつ増えていきます。

自分にはどんな勉強法がいい?

勉強のやり方は人それぞれですが、忙しい毎日の中で続けやすい方法を知っておくと、取り組みやすくなります。
ここでは、3つの方法を紹介します。

参考書や専門誌

看護技術や疾患についての参考書、専門誌を読むのも、勉強法のひとつです。
小さめのサイズのものを選んでおくと、持ち運びやすく、スキマ時間にも取り出しやすくなります。

気になったページに付箋を貼ったり、気づいたことを書き込んだりしながら使っていくと、市販の参考書が少しずつ自分専用の1冊に育っていきます。

アプリやWebサイトを活用

スマホやパソコンがあれば、いつでもどこでも学べるのがアプリやWebサイトの強みです。
看護系の学習アプリや動画講座、eラーニングなど、選択肢も増えています。
通勤中や休憩中など、スキマ時間との相性もよい方法です。

ただし、情報源には注意が必要です。
個人が発信している内容の中には、根拠が曖昧なものも含まれている可能性もあります。
日本看護協会や医療系の専門機関、出版社が提供する学習コンテンツなど、発信元が信頼できるかどうかを確認してから活用すると安心です。

オリジナルノートの作成

日々の業務の中で「あとで調べよう」「これは覚えておきたい」と思ったことは、ノートやメモアプリに残しておくと、あとから見返しやすくなります。

紙に書く、パソコンやスマホでまとめるなど、方法は自分に合ったものを選んで問題ありません。
大切なのは、書いて終わりにせず、あとから振り返れる状態にしておくことです。

担当する医師の指示の出し方の癖や、部署でよく使う物品、業務のルーティンなど、現場で必要になった細かい情報も含めておくと、実践に役立つ自分だけのメモになります。

看護師の勉強を続けるためのコツ

スキマ時間の使い方や勉強法を工夫していても、続けるとなるとまた別の難しさがあります。
ここでは、勉強を継続するための5つのコツを紹介します。

目標を設定する

「何のために勉強するのか」を決めておくことが、続けるための土台になります。
目標があいまいなままだと、忙しさに流されて後回しになりやすく、続ける軸もぶれてしまいます。

目標が明確であるほど、何を優先して勉強すればいいかも判断しやすくなります。

内容を事前に決めておく

目標が決まったら、次は「何を勉強するか」を具体的に決めておきます。
範囲が広すぎると、いざスキマ時間ができても、何から手をつけていいか分からず時間だけが過ぎてしまいます。

あらかじめ勉強する項目をリストアップしておくと、スキマ時間ができたときにすぐ取りかかれます。

長時間より短時間の継続力

子育てをしながら働いていると、仕事や家庭のことで手一杯になり、自分の時間がなかなか取れません。
また、交代勤務で生活リズムが不規則になると、決まった時間に机に向かう習慣も定着しにくくなります。

「まとまった時間が取れたらやろう」と考えていると、その機会はなかなか訪れません。
5分、10分でも取り組む日を積み重ねるほうが、結果的に続けやすくなります。

疑問はタイムリーに解決していく

業務中に「あれ、これってどうだったかな」と感じたことは、その場で調べる、もしくはメモしておく習慣をつけましょう。

「後でやろう」と先送りにすると、その「後」はなかなか訪れません。
忙しい毎日の中では、後回しにした疑問はそのまま忘れられてしまうことがほとんどです。
気になったタイミングで解決する、または記録しておくことが、結果的に一番効率のいい勉強法になります。

完璧を目指さない

勉強を続けるうえで、完璧を目指しすぎないことも大切です。
「毎日必ずやる」「決めた範囲を全部終わらせる」と気負いすぎると、できなかったときに挫折感につながりやすくなります。

できない日があってもいい、というくらいの気持ちで取り組むほうが、結果的に長く続けられます。

まとめ

看護師の勉強は、看護技術や疾患の知識だけでなく、コミュニケーションやリーダーシップ、キャリアアップまで、幅広い分野に及びます。
しかし、仕事や子育て、家事に追われる毎日の中では、まとまった勉強時間を確保するのは簡単ではありません。

大切なのは、時間を「確保する」のではなく、日常の中にある「勉強できる時間」を見つけることです。
朝の10分、通勤時間、昼休み、夜のわずかな時間、子どもを待つ時間など、スキマ時間を積み重ねていけば、忙しい毎日の中でも学びを続けていけます。

目標を持って、無理のないペースで継続していく。
そうした積み重ねが、目の前の患者さんへのケアの質を高め、将来のキャリアの選択肢を広げることにもつながります。

まずはできる範囲から、自分のペースで、勉強できる時間を見つけていきましょう。

ゆっきっき
ゆっきっき

まとまった時間が取れたら理想だけど、家庭の状況や勤務形態によっては、自分の時間ってなかなか持てなくなるよね…。
年齢を重ねると、覚えたはずのこともすぐ忘れちゃうし(汗)
でも毎日のスキマ時間を利用して、コツコツ積み上げて行こう!

この記事は、筆者自身の経験や一般的な情報をもとに作成しています。
勤務条件や制度、働き方は勤務先や地域、時期によって異なる場合があります。
また、医療上の助言や個別の判断を提供するものではないため、心身の不調や勤務継続に不安がある場合は、医療機関や勤務先の相談窓口などの専門機関へご相談ください。



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