看護師が知っておきたい!本当に役立つ災害時のグッズまとめ

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災害はいつどこで起こるかわからず、勤務中であっても容赦なく襲ってきます。

その中で看護師は、患者さんの安全確保や緊急対応・情報整理に追われ、休む間もなく対応し続けることになります。

さらに、交通規制で帰宅できなかったり、出勤予定のスタッフが被災して勤務に入れなかったりと人手不足が重なり現場の負担はより一層大きくなります。

だからこそ、ロッカーに最低限の防災グッズを常備しておくことは、自分を守るための大切な備えになります。

私は病院で勤務中に東日本大震災を経験しました。

その体験をもとに、実際に必要だったものロッカーに入れておけば良かったと感じた防災グッズを看護師の視点でお伝えします。

災害発生!看護の現場では何が起きる?

大雨による洪水や土砂災害、大地震など災害はいつ起こるかわかりません。
災害が発生すると、病院は一気に緊迫した状況に包まれます。その場で看護師はどのような状況に置かれるのか。本項では、災害時に看護師が置かれる状況について解説します。

院内のライフラインの停止

災害時は停電や断水が同時に起きることも多く、病院のライフラインは大きく制限されます。

非常用電源は生命維持装置に優先的に使用されるため、空調や照明、電子カルテ、ナースコールが使えなくなるケースもあります。空調が止まると室温の調整が難しくなり、季節によっては看護師の体調にも影響が出てしまいます。

また、水が使えないことで手洗いが制限され、衛生管理が難しくなるため、業務負担がさらに大きくなります。

患者さんの急増や混乱による業務量の増加

災害発生直後は、負傷者や不調を訴える人が急増し、救急対応が一気に増えます。
入院患者も不安から体の不調を訴える声が急増したり、持病が悪化したりと、普段よりも多くの対応が必要になります。
さらに、災害情報の収集、患者家族への説明、病棟内の安全確認など通常以上のタスクも重なり、看護師は休む間もなく動き続ける状況になります。
そのため、災害対応は心身への負担が非常に大きくなります。

情報の遮断・通信障害

災害時はスマホの電波が不安定となったり、基地局障害で通信が途絶えることがあります。
院内電話やネットワークも不通になると、最新情報の取得が困難となり、業務にも支障が出ます。電子カルテが使えず、紙ベースで記録を行わなければならないケースもあり、業務効率が大幅に低下します。
さらに、家族と連絡が取れない状況は看護師の精神的負担を大きくし、冷静な判断が難しくなることもあります。

物資不足

病院の備蓄物資には限りがあり、災害対応が長期化すると物資が不足します。
患者対応が優先されるため、看護師自身が食料を十分に確保できないことも多く、空腹や脱水のリスクが高まります。また、衛生用品が不足すると清潔が保てず、ストレスや不快感が増大します。
特に女性は生理用品などの必需品が不足すると大きな負担となるため、ロッカーに個人の備えを置く重要性が高まります。

帰宅困難になる

災害時、看護師は患者さんの安全確保を最優先に行動します。そのため、現場が混乱している中では、退勤時間になっても職場を離れられなくなる状況が生じます。

さらに出勤予定の看護師が被災して勤務に入れない場合、引き継ぎができず人手不足が深刻になります。その結果、退勤のめどが立たなくなります。
加えて、交通規制で道路が遮断され、帰宅できない状況が続く場合もあります。
こうした要因が積み重なり、看護師は帰宅困難に陥るケースが多くみられます。

なぜ看護師は職場に防災グッズをおいておくべきなの?

災害時の看護師は、緊迫した環境の中で長時間働き続けるため、心身の疲労が蓄積しやすくなります。家族と連絡が取れない不安や、帰宅の見通しが立たない状況は大きなストレスとなります。
さらに、空調の停止や物資不足が重なることで体力は急速に消耗されていきます。

それでも看護師は患者対応が最優先となり、自分のケアを後回しにせざるを得ない状況が続きます。 

こうした災害時の負担を少しでも減らすためには、ロッカーに防災グッズを常備しておくことが非常に重要です。
自分を守る備えがあるだけで、過酷な状況でも安全と余裕を確保できます。

病院勤務中に被災した私が伝えたい「本当に必要だったもの」

病院での被災は、冷暖房の停止や物資不足など、想像以上に不便で過酷な状況でした。
そんな中で自分の身を守るためには、事前の備えが欠かせません。
本項では、東日本大震災の経験をもとに、私が「実際に必要だったもの」を看護師の視点で紹介します。

夜間や停電時に必要なアイテム

⬜︎ ヘッドライト・ネックライト
停電で病棟が真っ暗になると、両手が自由に使えるライトは必須です。
移動や処置が安全に行え、暗闇での転倒防止にもなります。

⬜︎ モバイルバッテリー
停電が長引くとスマホが命綱になります。
家族との連絡・災害情報の確認など、スマホの電源確保は非常に重要
大容量のモバイルバッテリーを一つ常備しておくと安心です。 

清潔を保つために必要なアイテム

⬜︎ サニタリー用品・おりものシート
突然の生理にも対応できるよう、個人で数日分用意しておくことが大切です。
下着を替えられない場合は、おりものシートを活用することで清潔さを保てます。

⬜︎ 全身の体拭きシート
断水でシャワーが使えないため、体拭きシートがあると清潔を保つことができます。
拭き取るだけで爽快感が得られ、気持ちのリセットにもつながります。

⬜︎ メイク落としシート
洗顔ができない状況でも、メイクや皮脂を簡単に落とせる便利アイテムです。
肌トラブルを防ぎ、衛生的に過ごしやすくなります。

⬜︎ BBクリーム・眉毛ペンシル
最低限の身だしなみが整うだけで、気持ちが安定します。
BBクリームは肌を整えるだけでなく、保湿力もあります。
眉毛だけでも描けると、表情の印象が変わり、前向きな気持ちを保てます。

⬜︎ ウェットティッシュ(ノーマル・除菌)
断水があると手洗いができず、汚れや菌が手に残ったままになります。
ノーマルのウエットティッシュで手の汚れを拭き取り、手指消毒スプレー。
除菌用のウエットティッシュは、水拭きできないところをサッと拭く際に使います。

⬜︎ マウスウォッシュ
断水でうがいや歯磨きができないと、口腔内の不快感が強くなります。
水のいらないマウスウォッシュがあれば、手軽に口腔ケアができるアイテムです。
  
⬜︎ ハンドクリーム 
断水で手洗いができないため、アルコール消毒を使用する頻度が増えます。
手荒れを引き起こしやすいため、ハンドクリームは必需品です。
好きな香料のものを入れておくと癒しにもなります。

エネルギー補充に必要なアイテム

⬜︎ 水・食料
災害時は食料の確保が難しくなることがあります。
長期保存できる水や栄養補助食品を常備しておくことで、体力の低下を防ぎます。

⬜︎ アメやチョコレート
アメやチョコレートは、手軽に摂れる糖分です。 
忙しさや緊張で食事が取れない時でも、すぐにエネルギー補給ができます。

泊まり込みに備えて必要なアイテム

⬜︎ 下着の替え(1セット)
下着が替えられないと、不快感や肌トラブルにもつながります。
ブラトップのような、一体型タイプはロッカーに入れやすく便利です。

⬜︎ 予備のコンタクトレンズ
コンタクトレンズを着けたままだと、眼のトラブルにつながります。
ワンデーのコンタクトレンズを数枚ロッカーに入れておけば安心です。
予備のメガネがある方は、メガネを用意しておくのもいいでしょう。

寒さ対策に必要なアイテム

⬜︎ 保温インナー
暖房が止まった病院は想像以上に冷え込みます。
ナース服の下に薄手のインナーを着るだけで保温でき、体力の消耗を減らせます。

⬜︎ ホッカイロ
カイロは体を温め、体力の消耗を防ぐための効果があります。
貼るタイプと持ち歩きタイプ、両方あると便利。
体を温めることで体力の消耗を防ぎ、寒さによる不調を回避できます。

⬜︎ コンパクトに収納できるダウンベスト
重ね着しても動きやすくかさばらない防寒アイテム
袖なしタイプは処置の妨げになりにくく、大活躍します。

⬜︎ アルミ寝袋・エマージェンシーブランケット
車中泊や院内での仮眠時に、体温を逃さずしっかり保温してくれます。
軽くて折りたたむと手のひらサイズにもなり、場所を取らないのも魅力的。

暑さ対策に必要なアイテム

⬜︎ 冷却シート
冷却シートがあると頭や首元を冷やせて、暑さによる不調が和らぎます。
貼るだけでも効果があるため、忙しい看護師でも使いやすいアイテムです。

⬜︎ うちわ
停電で空調が使えない環境では、風を作るだけでも体感温度が大きく変わります。
   うちわは軽くて場所も取らず、手軽に涼を取れる便利な道具です。

⬜︎ 塩分タブレット
暑さが続くと、体内の塩分が不足して脱水や熱中症につながる危険があります。
塩分タブレットは水と一緒に摂取することで、ミネラル補給ができる優れもの。
忙しくて休憩が十分に取れない状況でも、簡単に体調管理ができます。

防犯のために必要なアイテム

⬜︎ 防犯ベル
災害時は犯罪リスクが高まるため、防犯ベルがあると危険を回避できます。
いざという時のために自分の身を守るための大切なアイテムです。

まとめ 看護師だからこそ、必要な災害時の防災グッズ

災害時の看護師は、患者さんを最優先に行動するため、自分のケアはどうしても後回しになりがちです。さらに、正確な情報が入りにくく、誤情報が飛び交う中で判断を迫られる場合もあり、いつも以上のストレスや不安を抱えやすくなります。

だからこそ、自分の身の安全を守る準備がとても大切です。
ロッカーに防災アイテムを常備しておくだけで、災害発生時の負担や不便さを大きく減らせます。

災害はいつ起こるかわかりません。
日頃から少しずつ備えておくことで、いざという時に安心して行動できるようになります。

ぜひ、防災グッズの準備を始めてみてください。

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